インフラエンジニア案件をフリーランスに業務委託する方法とメリットを解説

インフラエンジニア案件をフリーランスに業務委託する方法とメリットを解説

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企業のITインフラの構築や運用をサポートするインフラエンジニアは、豊富な経験と専門知識が求められる職種ですが、近年はエンジニア不足や働き方の多様化による採用難が続いています。

このような状況下で、フリーランスのインフラエンジニアに業務を委託する企業が増えています。ただ、優秀なフリーランスエンジニアを見つけて契約するには、幾つかのポイントを押さえた活動が重要です。

そこで今回は、インフラエンジニアの案件をフリーランスに業務委託する方法とメリットを徹底解説しますので、ぜひ参考にしてください。

インフラエンジニアの業務委託とは?フリーランス活用の基礎知識も解説

まずはじめに、インフラエンジニア案件の業務委託の概要や、フリーランス活用の基礎知識を簡単に解説します。

業務委託の概要

インフラエンジニア案件の業務委託とは、インフラエンジニアが行う業務を、外部のフリーランスや企業などに外注することです。

例えば、ネットワーク構築やサーバー管理、クラウド移行といった特定のスキルが必要なタスクを、外部のインフラエンジニアに依頼するのが一般的です。

社内にインフラエンジニアが常駐していない企業では、専門業務を外部に委託することで、自社のリソースを他の重要な業務に集中できます。

業務委託は、特に中小企業やスタートアップが、コストを抑えつつ高品質なITインフラを構築・運用するための有効な手段です。

インフラエンジニアの役割と重要性

インフラエンジニアは、企業のIT基盤の構築・運用・保守を担当する専門職で、ネットワーク、サーバー、クラウドソリューションなどの設計・管理で重要な役割を果たします。

インフラエンジニアがシステムの安定性やパフォーマンスを確保することで、企業のビジネス運営がスムーズに進行し、競争力が向上します。

フリーランスインフラエンジニアの需要と市場動向

出典:求人ボックス上記は、インフラエンジニアの求人件数の推移を表したグラフで、2024年は右肩上がりに企業の需要が増えており、2月と12月を比較すると求人数が2倍以上になっていることがわかります。

このような状況下で、フリーランスインフラエンジニアの需要が急速に増加しています。これは、企業が特定のプロジェクトや短期間のニーズに対応するためにフリーランスを活用することで、柔軟かつ効率的にリソースを調整できるからです。

インフラエンジニアの人材市場における需要は、クラウド技術やリモートワークの普及に伴い、今後も高まり続けると予想されています。

そこで企業では、自社事業の運営を安定させるために、優秀なインフラエンジニアの獲得方法を確立することが重要です。

関連記事:インフラエンジニアの需要が高い理由と優秀な人材の獲得方法を解説

フリーランスのインフラエンジニアへ業務委託するメリット

次に、企業がフリーランスのインフラエンジニアへ業務委託するメリットを解説します。

コストの削減と即戦力人材の確保を両立できる

フリーランスインフラエンジニアの活用は、雇用コストを削減しつつ、即戦力としての人材を確保する方法として効果的です。

企業は、固定の給与や福利厚生費を抑えながら、プロジェクトごとに必要なスキルを持つエンジニアを活用できるのが魅力です。

特定の技術や短期間での成果が求められる場合に、すぐに対応できる経験豊富なエンジニアに業務委託することで、プロジェクトの成功確率が高まるでしょう。

柔軟な人材活用で経営効率を最適化できる

フリーランスのインフラエンジニアを活用することで、企業は人材の配置とリソースの配分を柔軟に調整できます。

プロジェクトの需要や予算に合わせて、必要な時期に必要なスキルを持つインフラエンジニアに業務委託することで、無駄なコストを使わずに業務効率を最大化できるのがメリットです。

さらに、自社リソースをコアビジネスに集中させることで、変動する市場環境に適応できる体制を迅速に構築できるでしょう。

最新の技術を導入できる

優秀なフリーランスのインフラエンジニアは、最新の技術動向や業界トレンドに精通しており、スキルをアップデートし続けながら活躍しています。

企業が優秀なフリーランスインフラエンジニアに業務委託することで、新しいテクノロジーや、効果的なITインフラの設計や運用手法を導入できるでしょう。

例えば、クラウド移行や自動化の導入など、最新のインフラ技術を持つフリーランス人材をプロジェクトに参加させることで、技術的な革新を迅速かつ効率的に実現することが可能です。その結果、企業の市場競争力が高まるだけでなく、技術的な優位性も確保できます。

関連記事:【一覧表】インフラエンジニアに求めるスキル15選!資格も紹介

効率的な業務委託先探しの手法と契約のプロセス、注意点を解説

以下では、優秀なフリーランスインフラエンジニアを探す際の主な手法3つと、それぞれの契約に至るまでのプロセス、契約時の注意点を解説します。

フリーランス専門エージェント

フリーランス専門のエージェントは、企業のニーズに合わせて、フリーランスのインフラエンジニアをマッチングするサービスです。

エージェントは、登録されたフリーランスの中から、エンジニアのスキルや経験に基づいて最適な候補者を提案し、選考のサポートも行います。また、契約手続きや報酬の調整などもエージェントが仲介してくれるため、円滑で迅速な業務委託が可能です。

インフラエンジニア案件に精通したエージェントを活用することで、企業文化や業務とのミスマッチが起こりにくくなるため、優秀な即戦力人材に業務を委託できるでしょう。

例えば、インフラエンジニア専門のエージェントである「クロスネットワーク」を活用すれば、相談してから、最短3日(営業日)でのアサインも可能です。

フリーランス専門エージェントの採用プロセスは、以下のような流れとなります。

採用プロセス

詳細

1.エージェント選定

信頼できるエージェントを選び、契約を結びます。

2.要件定義と候補者紹介

企業のプロジェクト要件をエージェントに伝え、候補者を紹介してもらいます。

3.面接と評価

提案された候補者と面接を行い、スキルや企業とのフィット感を評価します。

4.契約交渉と締結

契約条件をエージェントを通して交渉し、合意に達したら契約を締結します。なお、契約書などの書類もエージェントが準備します。

5.プロジェクト開始

契約後、フリーランスエンジニアがプロジェクトに参加し、業務を開始します。

関連記事:インフラエンジニア採用にエージェントを活用するメリットと選び方を解説

クラウドソーシングサイト

クラウドソーシングサイトでは、プロジェクト単位でフリーランスエンジニアをプラットフォーム上で募集します。企業がクラウドソーシングサイト上にプロジェクトの詳細を投稿し、フリーランス人材からの応募を受け付ける仕組みです。

多くの候補者から人材を選べるのがメリットですが、採用担当者に自社案件に関する知識や能力がないとミスマッチが起こりやすいため、注意が必要です。

クラウドソーシングサイトを使った採用活動では、エンジニアの募集を掲載してから業務を開始するまでに、最短でも2〜3ヶ月程度かかるのが一般的です。

クラウドソーシングサイトを使った業務委託のプロセスは、以下のような流れとなります。

採用プロセス

詳細

1.プロジェクト投稿

プロジェクトの内容と要件を明確にして、サイトに投稿します。

2.候補者の応募

応募してきたフリーランスエンジニアの中から、適切な候補者を選びます。

3.ポートフォリオと評価の確認

候補者の過去のプロジェクトや評価を確認し、適性を判断します。

4.面接・選考

候補者と面接を行い、スキルやコミュニケーション能力を評価します。

5.契約締結とプロジェクト開始

契約を締結し、選ばれたフリーランスエンジニアがプロジェクトに着手します。

SNSやネットワーキング

SNSやネットワーキングを活用することで、企業がフリーランスインフラエンジニアを直接見つけ出すことができます。特にLinkedInなどのビジネスに特化したSNSや業界イベント、勉強会など通じてネットワークを広げることが効果的です。

SNSやネットワーキングでは、エンジニアとの直接的な接点を持つことで、信頼関係を構築するのが特徴です。

ただ、SNSやネットワーキングを活用する場合は、自社のインフラエンジニア案件に合う人材を適切なタイミングで見つけ出すことが難しいという課題があります。そのため、常に積極的なネットワーキングやリサーチが必要となるため、多くのリソースを費やさなければなりません。

SNSやネットワーキングの場合、採用活動を始めてから実際に業務を開始するまでには、数ヶ月以上の時間がかかるのが一般的です。

SNSやネットワーキングを使った採用プロセスは、以下のような流れとなります。

採用プロセス

詳細

1.募集内容の投稿

SNSやネットワーキングサイトで、求める人材やプロジェクト内容を発信します。

2.候補者のコンタクト

実績のある候補者に直接コンタクトを取り、どのような協力ができるかを話し合います。

3.プロフィールと経歴の確認

候補者の業務経歴やスキルを確認し、フィットするかどうかを判断します。

4.面接・魔性

オンラインまたはオフラインで面接を行い、直接やり取りすることで適性を評価します。

5.契約とプロジェクト開始

契約条件を調整し、合意に至ったフリーランスエンジニアと正式に契約を結びます。そして、プロジェクトが開始されます。

フリーランスインフラエンジニアと業務委託契約する際の注意点

ITインフラに関する業務委託契約書を作成する際は、まず業務範囲、成果物と納期、報酬と支払い条件、秘密保持契約、トラブル対応策を明確にすることが重要です。特に業務範囲や納期が明確な場合は、その内容を具体的に記載し、双方の期待値を一致させましょう。

一方、エージェントを活用する場合には、専門知識を持つエージェントが、業務内容に合わせて適切な契約書を作成してくれます。また、契約の進行管理やトラブル対応もサポートしてくれるため、契約プロセスが効率化され、信頼性の高いエンジニアの確保が可能です。

このように、業務委託契約の注意点を押さえつつ、エージェントを活用することで、プロジェクトの成功をより確実にできるでしょう。

なお、インフラエンジニア専門の特化型エージェントの「クロスネットワーク」では、面倒な契約書類の作成や契約サポートも行っています。契約に関する詳しいお問い合わせはこちらから受け付けていますので、いつでもお気軽にご利用ください。

インフラエンジニア向けの業務委託契約の種類と特徴

次に、企業がフリーランスのインフラエンジニアと業務委託契約を締結する際の契約の種類や特徴を解説します。

請負契約の特徴と適用されるケース

請負契約は、特定の成果物を納品する責任をフリーランスに課す契約形態です。

企業は具体的な要求と期待される成果を詳細に提示し、納期と品質を重視します。

請負契約が適用される業務は、プロジェクトが明確で、主に短期間で成果を求める場合です。例えば、ITインフラの構築やサーバー設定などが該当し、結果に対して報酬を支払います。

準委任契約の特徴と適用されるケース

準委任契約は、業務の遂行が目的であり、特定の成果物ではなくプロセスに重きを置く契約形態です。

インフラエンジニア案件の場合は、長期的な運用保守や技術サポートなど、継続的な業務支援が必要なケースに適用されるのが一般的です。

準委任契約では、企業とフリーランスエンジニアが協力しながら、プロジェクトの進捗に合わせて柔軟に調整しやすいのが特徴であるため、業務の進行中に発生する変更や追加要件にも柔軟に対応できます。

契約形態の選び方とポイント

契約形態を選ぶ際には、プロジェクトの性質やビジネス目標を考慮することが重要です。

具体的な成果物と納期を重視する場合は請負契約、継続的なサポートと柔軟な対応を求める場合は準委任契約が適しています。

また、契約内容を明確にし、双方の期待を一致させることが、業務委託契約の重要なポイントです。

適切なコミュニケーションとリスク管理を行い、最終的な確認を徹底しましょう。

以下で、請負契約と準委任契約を選択する際の基準を表で比較しますので、ぜひ参考にしてください。

基準

請負契約

準委任契約

成果物の有無

特定の成果物を納品する必要がある

特定の成果物を納品する必要はない

責任範囲

フリーランスが成果物の品質・納期に責任を持つ

フリーランスが業務遂行のプロセスに責任を持つ

柔軟性

変更や追加要件に対応が困難

プロジェクトの進行中でも柔軟に対応可能

適用ケース

システム構築やネットワーク設定など、具体的なプロジェクトや短期間での成果が求められる場合に適用

長期的な運用保守や技術サポートなど、継続的な業務支援が必要な場合に適用

コスト管理

固定価格で予算管理しやすい

プロジェクトの進行中に変更があるため、柔軟にコストを調整可能

リスク管理

成果物の品質や納期に依存するリスクが高い

業務プロセスに依存するリスクが比較的低い

企業のメリット

具体的な要求に対して明確な成果を得やすい

継続的なサポートと柔軟な対応が可能

企業のデメリット

要求変更に柔軟に対応できない場合がある

明確な成果物がなく、業務遂行の管理が必要

フリーランスインフラエンジニアとの効果的な協業方法

フリーランスインフラエンジニアと効果的に協業するには、以下のポイントを押さえることが重要です。これらを実践することで、フリーランスエンジニアとの円滑な協業が可能となり、プロジェクトの成功率が高まります。

明確な目標設定とコミュニケーションの実施

フリーランスインフラエンジニアと効果的に協業するには、プロジェクトの目的と範囲を明確に定義して、期待される成果物を具体化しておくことが重要です。

そこで、定期的なミーティングや効果的なコミュニケーションツールを活用し、進捗状況や課題を共有しましょう。

そして、報酬や業務内容、契約期間などを契約書に明記しておくことで、相互理解と信頼関係を構築できるため、プロジェクトの成功率が高まります。

柔軟な働き方とスキルの向上支援

フリーランスインフラエンジニアとの協業では、リモートワークや柔軟な勤務時間を許容し、必要なツールやアクセス権限を提供しましょう。ただし、セキュリティポリシーを明確にし、遵守を徹底することが重要です。

それと同時に、新技術の学習機会や研修への参加を支援し、社内エンジニアとの技術交流の場を設けることも重要なポイントです。フリーランスエンジニアの長期的なキャリア目標に沿ったプロジェクトを提供することで、スキルの向上を促進します。

信頼関係の構築と長期的パートナーシップ

フリーランスインフラエンジニアの専門性を尊重し、適切な裁量権を与えることもまた、重要です。そして、成果を適切に評価し、建設的なフィードバックを提供しましょう。

長期的なパートナーシップを築くためには、互いの成長と成功を目指すことが重要です。このようなプロセスにより、プロジェクトの質が向上し、継続的な協業が可能となります。

フリーランスインフラエンジニアとの信頼関係の構築は、効果的な協業の基盤となる重要な要素です。

インフラエンジニアに業務委託する際の適切な報酬単価と相場

以下では、インフラエンジニアに業務委託する際の適切な報酬単価と、その相場を解説します。

経験年数別の単価相場

一般的に、インフラエンジニアの報酬単価は経験年数によって異なります。実務経験が豊富なほど、単価が高くなる傾向があります。

以下で、具体的な単価の相場を表にしますので、報酬を決める際の目安にしてください。

経験年数

額単価相場

1〜2年

30〜55万円

3〜4年

55〜80万円

5年以上

80〜100万円以上

スキルセットによる単価の変動要因

インフラエンジニアの報酬単価は、特定のスキルセットによっても大きく変動します。

例えば、クラウドの設計・構築スキルやセキュリティ対策技術、ネットワークの設計・構築スキルを持つエンジニアは高単価案件を得やすいです。

また、多岐にわたる業務経験やプロジェクトのマネジメントスキルも、単価の上昇要因となります。

地域や業界による単価の違い

地域や業界によっても、インフラエンジニアの報酬単価は異なります。

都市部では需要が高く、報酬単価が高い傾向にあります。一方、地方では都市部よりも報酬単価が低いのが一般的ですが、あくまでも技術レベルに合わせた単価設定が必要です。

また、金融や医療など特定の業界ではセキュリティや信頼性が重視されるため、単価が高くなることが多いです。

関連記事:インフラエンジニアの報酬単価と相場はいくら?外注するメリットも解説

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クロスネットワーク編集部
記事を書いた人
クロスネットワーク編集部

日本最大級のインフラエンジニア専門エージェントサービス『クロスネットワーク』の編集チーム。