ネットワークエンジニアに必要な言語とは?人材採用のポイントも解説

ネットワークエンジニアに必要な言語とは?人材採用のポイントも解説

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ネットワークエンジニアは、プログラミング言語を扱うのでしょうか。

従来、ネットワーク機器の設定や運用はGUI(画面)やCLI(コマンド)を用いて手作業で行うのが一般的でした。
しかし、近年は自動化やクラウド環境の普及により、ネットワークエンジニアにもプログラミング言語の知識が求められる場面が増えています

本記事では、ネットワークエンジニアが扱う主なプログラミング言語やそれぞれの活用シーンを詳しく解説し、人材採用時のポイントを整理します。
また、ネットワーク分野も担当するインフラエンジニアの活用についても紹介します。

ネットワークエンジニアの言語スキルについて理解を深め、採用判断のお役に立てれば幸いです。ぜひ参考にしてください。

関連記事:インフラエンジニアが扱うプログラミング言語とは?習熟度の見極め方も紹介

ネットワークエンジニアに言語スキルは必須か

ネットワークエンジニアにプログラミング言語のスキルは必ずしも必須ではありません
GUIやCLI操作で多くの業務は遂行可能です。
しかし、業務効率化や高度なネットワーク運用、特に自動化やクラウド環境への対応を推進していく場合は、プログラミング言語のスキルが大きな強みとなります。

業務効率化や高度な作業を求めるなら必要

ルーターやスイッチの設定変更、ネットワーク監視など従来の手作業では時間と手間がかかる作業もプログラミング言語を活用することで自動化できます。
これにより作業時間の大幅な短縮ヒューマンエラーの削減を実現し、より高度な業務に集中できるようになります。
また、複雑なネットワーク構成の設計や変更、大規模なシステムの運用においても、プログラミングによる自動化と制御が重要な役割を果たすでしょう。

言語習得により可能となる業務

プログラミング言語を習得することで、以下のような業務が可能になります。

  • ネットワーク機器(製品)の設定変更の自動化
  • ネットワーク監視システムの構築と自動化
  • ログ解析の自動化と効率化
  • クラウド環境におけるネットワーク構築・運用
  • セキュリティ強化のためのスクリプト作成
  • ネットワークテストの自動化

これらは企業のネットワーク環境を最適化し、安定稼働とセキュリティ強化を実現するために重要な業務です。
プログラミング言語のスキルをもつネットワークエンジニアは、これらの業務を効率的に行うことで企業の成長に貢献することができるでしょう。

ネットワークエンジニアが言語を扱う背景

ネットワークエンジニアがプログラミング言語を扱う背景には、クラウド環境の普及と運用の効率化・自動化ニーズの増加という2つの大きな要因があります。

クラウド環境の普及

以下は、IT分野を中心とした調査・助言を行うアメリカのガートナー社が2025年2月に発表した、「世界のパブリッククラウドサービス市場規模(支出高)の推移および予測」のグラフです。

▲作成参考:総務省

2023年以降は予測値ですが、パブリッククラウドサービスへの支出額は増加の一途を辿っており、クラウド環境の普及が進んでいることがわかります。

従来のオンプレミス環境ではGUIやCLIによる操作が主流でしたが、クラウド環境ではAPIを使った操作が一般的です。
APIとはクラウドサービスの機能をプログラムから利用するための窓口のようなもので、サーバーの起動やネットワーク設定の変更などをプログラムで自動的に行うことができます。

APIはHTTPリクエストという形式でやり取りを行うため、これを利用するにはプログラミング言語が必要です。
そのため、クラウド環境で柔軟な自動化を実現するにはプログラミング言語の知識が重要になってきます。
複雑な設定や自動化を効率的に行うには、プログラミングのスキルがあるとよりスムーズに対応できるでしょう。

関連記事:ネットワークエンジニアとクラウドエンジニアの違いと課題別の適任者を解説

運用の効率化・自動化ニーズの増加

ネットワークの規模が拡大し複雑化するにつれて、手作業による運用管理は限界を迎えます。
運用コストの削減・ヒューマンエラーの防止・迅速な対応などを実現するために、ネットワーク運用の効率化・自動化は喫緊の課題です。

プログラミング言語を活用することでルーターやスイッチの設定変更、ネットワーク監視、ログ解析などの作業を自動化し、運用効率を大幅に向上させることができます。
また、セキュリティ対策の強化においても、プログラミングによる自動化は重要な役割を果たします。

これらのニーズの高まりから、ネットワークエンジニアにとってプログラミング言語のスキルはますます重要になっています。

関連記事:ITインフラの運用自動化とは?重要性とメリット成功事例も紹介

ネットワークエンジニアが扱う主な言語

では、ネットワークエンジニアは具体的にどのようなプログラミング言語を扱うのでしょうか。
こでは、以下の主要な言語をそれぞれの特徴と使用例を交えて紹介します。

  • Python
  • Bash(シェルスクリプト)
  • PowerShell
  • Go

Python

汎用性の高いプログラミング言語であるPythonは、ネットワークエンジニアにとっても非常に有用なツールです。
読みやすく書きやすい構文に加え、豊富なライブラリが提供されているためネットワーク機器(製品)の制御自動化スクリプトの作成データ分析などに活用できます。

使用例:ネットワーク機器の設定変更の自動化、ネットワーク監視、ログ解析、データ分析

Bash(シェルスクリプト)

Linux環境で広く利用されているBashは、シェルスクリプトを作成するための言語です。
コマンドライン操作を自動化したり、一連の処理をまとめて実行するのに役立ちます。
特にサーバー管理やシステム運用などのタスクを自動化する際に効果的です。

使用例:サーバーの自動構築、定期的なバックアップ、ログファイルのローテーション

PowerShell

Windows環境で利用されるPowerShellは、システム管理や自動化のための強力なツールです。
.NET Frameworkを基盤としているためWindowsシステムとの親和性が高く、さまざまな管理タスクを自動化できます。

使用例:Windowsサーバーの管理、Active Directoryの操作、ネットワーク設定の変更

Go

パフォーマンスと並行処理能力に優れたGoは、近年ネットワークエンジニアの間で注目を集めている言語です。
軽量かつ高速な処理が求められるネットワークツールやアプリケーションの開発に適しています。

使用例:ネットワークツールの開発、分散システムの構築、高負荷環境での処理

ネットワークエンジニアが扱う主なツール

続いて、ネットワークエンジニアが業務で使用する主なツールをそれぞれの特徴と併せて紹介します。
言語と同様に以下のようなツールを使いこなせるエンジニアは、効率的かつ高度なネットワーク運用を実現できます。

  • Ansible
  • Terraform
  • Zabbix
  • Wireshark

Ansible

Ansibleは、サーバーのプロビジョニング、設定管理、アプリケーションデプロイなどを自動化するためのツールです。
YAML形式で記述された設定ファイルを使用し、複数のサーバーに対して一括で操作を実行できます。
シンプルで使いやすくエージェントレスで動作するため、導入が容易です。

使用例:複数サーバーへの設定ファイルの一括配布、アプリケーションの自動デプロイ、サーバー構築の自動化

Terraform

Terraformは、IaC(Infrastructure as Code:インフラ構成をコードで管理する手法)を実現するためのツールです。
コードでインフラを定義し、バージョン管理・再利用・再現性を高めることができます。AWS・Azure・GCPなど、さまざまなクラウドプラットフォームに対応しています。

使用例:クラウド環境でのサーバー構築、ネットワーク設定、データベース構築の自動化、複数クラウド環境の統一管理

関連記事:インフラエンジニアが扱うAWSの仕事内容とは?代表的なサービスも紹介

Zabbix

Zabbixは、ネットワークやサーバー、アプリケーションなどを監視するためのオープンソースの監視ツールです。
柔軟な設定が可能で、さまざまなメトリクス(システムの状態を数値で表し監視や分析に使われる指標)を収集し可視化できます。
障害発生時にはアラート通知を行うことで迅速な対応を支援します。

使用例:サーバーのCPU使用率・メモリ使用量・ディスク容量などの監視、ネットワークの帯域幅・パケットロス・遅延の監視

Wireshark

Wiresharkは、ネットワークトラフィックをキャプチャし解析するためのツールです。
ネットワークの問題発生時の原因究明や、セキュリティ対策などに役立ちます。
パケットの詳細な情報を表示し、プロトコル分析を行うことができます。

使用例:ネットワークの遅延原因の特定、不正アクセスの検知、通信プロトコルの解析

ネットワークエンジニア採用のポイント

ネットワークエンジニアの採用は、企業のITインフラを支える重要な人材確保の鍵となります。
技術の進歩が速く専門性も高いこの分野で適切な人材を見極めるには、事前の準備と的確な評価が重要となります。

スムーズな採用を実現するため、以下のポイントを押さえておきましょう。

  • 求めるスキルの明確化
  • 言語スキルの重要度
  • インフラエンジニアの採用

求めるスキルの明確化

採用前に自社に必要なスキルを明確に定義しましょう。
ネットワークの設計・構築、運用・保守、トラブルシューティングなど、担当する業務内容に応じて求められるスキルは異なります。

例えば、「クラウド環境の運用経験」「特定のベンダー資格」「プログラミング言語のスキル」など、具体的にリストアップすることでミスマッチを防ぎます

関連記事:ITインフラ業務におすすめの資格11選!取得へのロードマップ・仕事内容・即戦力の採用方法も紹介

言語スキルの重要度

自動化やクラウド化が進む現代において、プログラミング言語のスキルは大きな強みとなります。
Python・Bash・PowerShell・Goなど、業務に関連する言語スキルを評価することで将来的な変化にも対応できる人材を確保できます

ただし、言語スキルはあくまでツールの一つであるため、他のスキルとのバランスも考慮することが重要です。

インフラエンジニアの採用

ネットワークエンジニアの採用が難しい場合は、インフラエンジニアを採用してネットワーク業務を担当してもらう方法も有効です。
インフラエンジニアは、サーバー・データベース・ネットワークなど、幅広いITインフラの知識とスキルをもつため柔軟な対応が可能です

特に、クラウド環境の運用経験をもつインフラエンジニアはネットワークのクラウド化にも対応できる貴重な人材となります。

関連記事:インフラエンジニアの職種内容を徹底解説!人材採用のポイントも紹介
関連記事:ネットワークエンジニアとインフラエンジニアの違いとは?採用ポイントも解説

ネットワークエンジニアやインフラエンジニアの採用方法

優秀なネットワークエンジニアやインフラエンジニアを採用するには、それぞれの採用方法の特徴を理解し、自社の状況に合った方法を選択することが重要です。
ここでは、代表的な採用方法である「正社員採用」と「フリーランス活用」について解説します。

関連記事:インフラエンジニアの人手不足を解消する優秀な人材の獲得方法を徹底解説

正社員採用

正社員採用は、長期的な視点で人材を育成し組織にノウハウを蓄積していく上で有効な手段です。
社内文化への適応やチームワークを重視する場合に適しています。
一方で、採用プロセスに時間がかかり、人件費などの固定費が発生するというデメリットもあります。

関連記事:インフラエンジニア採用が難しい理由と成功する企業の採用戦略を解説

フリーランス活用

フリーランスエンジニアの活用は、即戦力となる人材を必要な期間だけ確保できるというメリットがあります。
プロジェクト単位での採用が可能なため柔軟な対応ができ、採用コストの最適化にも繋がります。

また、特定の技術に特化した専門性の高いエンジニアを確保しやすい点も魅力です。
フリーランスエンジニアは、自身のキャリアを築き市場価値を高めるために特定の技術領域に特化してスキルを磨く傾向があります。
そのため、正社員エンジニアよりもニッチな分野の専門家を見つけやすいというメリットがあります。

変化の激しいIT業界において、最新の技術やトレンドに対応するためにフリーランスエンジニアの活用は戦略的な選択肢となるでしょう。

関連記事:インフラエンジニア案件をフリーランスに業務委託する方法とメリットを解説

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ここまで、ネットワークエンジニアに必要なプログラミング言語やツール、採用時のポイントについて解説してきました。
現代のネットワークエンジニアには、クラウド環境の普及や自動化ニーズの高まりからプログラミング言語のスキルがますます重要になっています。
言語やツールを扱うことができる人材の確保は、企業の競争力を高める上で不可欠な時代となりました。

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橋本貴裕
記事を書いた人
橋本貴裕

インフラエンジニア兼Webライター。金融業界の汎用機系エンジニアとしてキャリアをスタート。その後Web系システムのクラウド分野に転向し独立。本職の傍らSEOを学び、ライティングやディレクションの一部業務も経験。得意分野はAWS。